おひとりさま | 京都 司法書士本田久美子事務所

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おひとりさま

「おひとりさま」と聞くとなんだか特別のように思えるけれども、全く特別ではありません。

おひとりさま

みんな最後はひとりになる

「おひとりさま」と聞くとなんだか特別のように思えるけれども、全く特別ではありません。
『おひとりさまの老後』というベストセラー本の中で、著者・上野千鶴子氏は「結婚してもしなくても、みんな最後はひとりになる。」と言っていますが、まさしくそうだと思います。

結婚していても、配偶者に先立たれてしまえば「おひとりさま」
子供がいても、近くに住んでいなければ「おひとりさま」
かく言う私も、結婚はしているものの子供はいないし、妹は遠くに住んでいる。将来は、おひとりさま予備群なのです。
もし、「おひとりさま」で、認知症になっても病気になっても、自立して自分らしく生活していきたい…そう願うのは人間としてとても根源的なことだと思います。

ただし、「人間は一人で生まれて一人で死んでいく」という言葉は、現代ではなかなか難しい一面があります。入院するにも施設へ入るにも、現代は契約ありきの社会ですから、あらゆる場面で契約書へのサインと利用料の支払いを求められます。なるべく人の世話にはならずに、一人で…と頑張る方が居ますが、それは、いつまでもできることではありません。

家族が居れば大丈夫か?ここ最近はそうも言っていられません。

「おひとりさま」のために、備えておくべき3点セット

そんな「おひとりさま」のために、備えておくべきは、

任意後見契約
死後事務委任契約
公正証書遺言
以上の3点セットです。

任意後見契約とは

任意後見契約とは、万が一自分が将来認知症になったときのために、あらかじめ後見人になる人を契約で決めておく制度です。この契約は、公証役場で作成する必要があります。 ご自分の判断能力がしっかりしているときに、「いざとなったらこの人」と決めておけることで、安心して生活することができます。

法定後見の場合、家庭裁判所が候補者を審判するために、必ずしも自分の希望どおりにいくとは限りません。ご自分のことをよく知っていて、安心して任せられる人に託しておく、そんな方法もあります。

後見人になる人は、ご自分よりも年代が下の方が良いでしょう。専門家に頼みたい、候補者が居なくて困っている、そのような悩みを持っている方は、是非当事務所にお問合せしてみてください。

任意後見契約を考えている方に限り、初回相談は無料とさせていただきます。私と話してみて、この人に任せられるだろうか。まずは会ってみないとわかりませんので、どうぞお気軽に事務所にいらしてください。 ご自身で判断が難しくなったときに、自分のことをよくわかってもらえる人、自分の希望を代わりに言える人というのは大切です。長いお付き合いになりますから、相性もとっても大切です。是非あなたの選択肢のひとつにお考えください。

死後事務委任契約

死後事務委任契約とは、ご自身が亡くなった後のお話です。お葬式はどうするのか、納骨は?連絡して欲しい人は誰か、時期はいつ頃にして欲しいのか。後見制度ではカバーできないことがたくさんあります。後見人は、ご本人の死亡と同時に業務終了となり、死後のことは基本的にタッチできません。亡くなった後、ご自分の最後のしめくくりを誰に頼むのか、しっかりと決めておく方が、ご自分も安心して生活できるのではないでしょうか。 また、死後事務委任契約は、何も葬儀・納骨のことに限らず、最後の入院費や様々な生活に必要であったお支払なども含まれます。

残念ながら、現行の成年後見制度では不十分なところがありますので、そこは別途死後事務委任契約を結んでおくことが大切です。

公正証書遺言

そのうえで、最後は公正証書遺言で、ご自分の遺った財産を誰に渡して欲しいのか、です。「おひとりさま」はなるべく遺すのではなく、生きているうちにご自分のために遣うのが一番ですが、そう都合よく使い切ることはできません。相続人がいらっしゃらない場合には、国庫に帰属することになります。相続人ではないけれど、お世話になった人に渡したい、寄付したい場所があるなどご希望がある方は、是非作成をおすすめします。 せっかく自分で築き上げた大事な財産ですから、最後まで使い道はご自分で決めるのが良いと思います。

※司法書士は後見人を務めたとしても、遺言で遺贈を受けることはできませんので、気兼ねなくご自分の希望する人や団体へ遺すことができます。

一歩前に踏み出して、形にしていきましょう。

「おひとりさま」は自分が認知症になったらどうしょう、入院することになったらどうしよう、亡くなった後は誰に託せば良いのか、たくさんのことでずっと悩まれている方が多いように思います。よく考えることは大切ですが、時間ばかりが経過して、いざ必要になったときに何もできていなかったでは、後悔が残ります。どうぞ一歩前に踏み出して、よく考えつつも形にしていきましょう。

一緒に考え、悩むお相手として、経験豊富な専門家に聞いてみてください。 お問合せをお待ちしております。

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